ディスプレイ制作記 その6


やぁ、諸君! 今回は一気に色を塗っていくぞ。

下塗りとベースペイントに関してはすでにやったのでその次からだ!


もう手馴れたものだ。大きめの筆でガシガシ塗っていくぞ。

しかし「好事魔多し」「油断大敵」「驕る平家は久しからず」。

先人は偉大な助言を残してくれる。



この写真をよく見て欲しい。

……いや違う、はみ出して柱についた灰色じゃない。

 

剣をもつ向かって右の賢者の像、手の部分だ。ぼてっとしているのが分かるだろうか。


以前、自分でも「塗料をつけすぎるとディテールが埋まってしまう」と言ったにも関わらず面倒になってたっぷり塗料をつけて一気に塗ったツケがここに出てしまった。


まさに「因果応報」「自業自得」「身から出た錆」だ。

これを見ている諸君は私と同じ過ちを繰り返さないようにして欲しい。

悲しみの連鎖は断ち切らねばならないのだ。



さぁ、気を取り直して、次はウォッシングだ。

ウォッシングとは薄めた塗料を塗ってふき取ることで陰影をつける技法だ。


シタデルカラーでは薄めなくてもウォッシングに特化した塗料「SHADE」というカラーが存在するぞ!

これは最初から粘度を低くした水気の強い塗料でそのまま塗ればシャバっとくぼみに塗料が流れ込む優れた一品だ!


今回は薄い茶色の「AGRAX EARTHSHADE」を使っているぞ。


塗装のコツはくぼみに対して垂直に筆を使い、こすりつけるようにして塗料を「置いてくる」感じで塗ると上手く塗料が溜まる。


ただこれも大量に塗るとただ真っ黒になってしまうので少しづつ様子を見ながらやるのがいいぞ。



次はレイヤリングという技法だ。ハイライトとも言うぞ。

ウォッシングによって陰影がついたので、今度は反対に明るい部分を塗っていく。


こちらもシタデルカラー「LAYER」というカラーが存在している。

下塗りである「BASE」に比べてより明るい色調が多いのが「LAYER」の特徴だ。


まずは一段階明るい色の「DAWN STONE」をくぼみ以外の場所に塗っていく。

写真でいうとスリットの中やでっぱりの影になる場所は避けて塗るぞ。



こうした凹凸の激しい場所は筆先を使わずに筆の中ほど「腹」の部分を使って撫でるように塗ると、上手い具合に出っ張った部分だけ塗ることが出来るぞ。

この段階でもかなり立体感が出来てきたのが分かると思う。



そしてこれが更に上から明るい色で塗ったものだ。


柱の「BALTHASAR GOLD」の上から「GEHENNA'S GOLD」を塗った。

リベットと角の部分に塗っただけだが立体的になったと思う。


壁像の部分には「ADMINISTRATUM GREY」を塗った。

これはさっきよりも狭い範囲、でっぱりの頂点近くのみに塗る。



こんな感じだな。

もう少し壁像の下半身部分をもう少し塗っても良かったかもしれないな。


金色は色の違いが分かりづらいから塗りすぎ注意だ。

気づくとキンピカになってることがあるぞ。



壊れた壁の断面は一番明るい「ADMINISTRATUM GREY」で塗ってみた。


日焼けしたり塗装したりして変色する表面と違って、断面は素材そのままの色になるのでそれを表現してみたのだ。

逆に表面よりも更に暗い色にするというのもアリだな。



これは建物の照明だ。

左の写真が「CERAMITE WHITE」の上に「GRAZE」の「LAMENTERS YELLOW」を塗ったものだ。

 

シタデルカラー「GLAZE」は粘性の低い液状の明るい色の塗料で、その色を強める効果がある。

また銀色や白色の上から塗ると綺麗にその色が重なる。

ちょうどその色のスポットライトを当てたようになるのだ。

 

 


 

このままだと黄色が強すぎて明かりに見えないので一番明るい部分を「LAYER」の「PALLID WHICH FLESH」で塗ってみた。

更に「LAMENTERS YELLOW」を照明の枠の部分にも塗って明かりが漏れ出ている感じを出している。

 

こうした明かりは「特定光源法」というペイントテクニックがあるのだが、まだ私は習得していないのでこれは見よう見真似の方法だ。

いずれはマスターしたいものだ。


さあ、すべてを接着してみよう!

うむ! それっぽい! 十分照明に見えるな!



扉もエッジに向かって明るい色でグラデーションさせている。

縁の部分にはあえて金色じゃなく明るい銀色の「RUNEFANG STEEL」を使ったぞ。

隠し味的に薄くエッジの部分のみに入れるのがコツだ!



近くで見ると塗りの粗さが目立つが、こうして離して見るとなかなかいいじゃないか。

 

諸君は油絵を間近で見たことがあるだろうか?

油絵も近くで見るとなんだか適当に色を置いてあるだけのように見える。

しかし離れて見てみるとまるで本物があるかのような立体感を感じるのだ。

 

ハイライトをつけるときは大胆に、強調するぐらいでいいと思うぞ。



ふふふ、二つ並ぶと壮観だな!

さあ、これで戦場は出来上がった。


あとはミニチュア達をどんどん戦場に追加していくぞ!



当店ホームページに掲載されていない商品も君が望めばゲームズワークショップ社から取り寄せが可能だ!目当てのミニチュアがあればぜひ取り寄せを依頼して欲しい。

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