アーミーペインターとはデンマーク生まれのミニチュア塗装に特化した水性アクリル塗料。
「ミニチュア塗装がより簡単になるように」と生み出された塗料で、希釈や筆の洗浄を水で行う事が可能で、塗料特有の嫌な匂いがほとんどしません。
特徴的な塗料がこぼれないドロッパー ボトルには、革新的なドロッパー キャップ システムが備わっており、必要な量の塗料を正確に出す事ができます。人間工学に基づいたデザインにより、無駄を防ぎ、ペイントが乾燥しないようにしています。
更にボトルには二つのミキシングボールがあらかじめ入っているので、ボトルを振るだけで簡単に中身を撹拌できます。
ここでは、アーミーペインターを使う上でのコツを紹介するが、まず大切な事は楽しんで塗る事!
ホビーペイントに正解や正しい塗り方はない! 楽しむ為に塗るのだから肩の力を抜いて好きなように塗ろう!
ペイントをする前に、ペイントするモノの配色で最も面積の多い部分の色をプライマー成分の含んだ塗料やスプレーで全体的に塗装しよう。
ここで使うのは、サーフェイサーや、シタデルカラーのベース塗料や、スプレーなどを使用して下塗りをしよう。
これらの塗料は、ミニチュアやプラモデルに下塗りすることで、後から塗る塗料を食いつきやすくしてくれる。
アーミーペインターは隠蔽率も高く、下地の色はほぼ完璧に塗りつぶすことが出来るので、下塗りの色は黒でも問題ない。
黒の下塗りの上に白や黄色の塗料で塗っても、何度か塗り重ねる事できちんと発色するぞ。
アーミーペインターは水性アクリル塗料なので、普通の筆でペイント出来る。
シタデルから発売されているミニチュアペイント用の筆や、ミニチュアペイントに最適化された筆を日本で作っているペイントテイマーシリーズの筆などオススメの筆はたくさんある。
ただし、百円均一などで売っている安すぎる筆はオススメしない、毛のコシが弱すぎてミニチュアを塗るには向かないからだ。
水性アクリル塗料は速乾性を持っているので、塗料がついた筆を放置するとすぐに筆が固まってしまう。
ペイントをする際は、塗っている途中でも乾く前に筆を洗って塗料が固着しないように気をつけよう。
特に筆の根元に塗料が固着してしまうと、そのせいで穂先が開いて非常に使いづらくなる。
毛先の半分ぐらいまで塗料につけて、根元部分には塗料がつかないようにしよう。
筆を洗う際は、毛先を底にこすりつけるようにして洗うと筆の毛が曲がってしまい、癖がついてしまう。
水の中を泳がせるように洗って、毛先を整えるように水を拭き取ってあげよう。このときにティッシュを使うとティッシュの繊維が筆に残ってしまうことがあるので、キッチンペーパーを使うと良い。
アーミーペインターの塗料は水性アクリル塗料だ。
そして有機溶剤は一切含まれていない。
これが意味することは、嫌な匂いがしないし、人体に有害な成分が少ないということだ。安心、安全、家族を敵にまわさない!
プライマーで下塗りしたミニチュアの塗り残しをチェックしながら、そのミニチュアで塗る面積が一番広い色を塗っていこう。
どの色も同じぐらいの面積の場合は、一番内側の色から塗っていこう。
内側というのは、例えば服を来た人間のミニチュアなどの場合、顔や腕など服の一番内側の部分からという事だ。
こうすることで、はみ出した場合の修正が容易になるぞ。
混色のやり方を覚えると自分好みの配色でペイント出来る。
アーミーペインターのボトルは混色が非常にやりやすい。
パレットにボトルから同じ力加減で点を描くようにカラーを出そう。
あとは混ぜたい比率に合わせて出す点の数を調整すれば簡単に好みの色を作り出す事が出来るぞ。
更に次で紹介するクイックシェイドインクとアクリルカラーを混ぜる事で、カラーと影を同時に作り出す塗料を生み出す事が出来るぞ。
クイックシェイドインクは、アクリルカラーより少しゆるい粘度のカラーで、ベースコートした上から塗る事で影を簡単に付けることが出来る。
基本的には下地として塗ったベースコートのカラーと同系色のクイックシェイドインクを使う事で影を入れる事が出来る。
マットホワイトのベースコートの上にクイックシェイドインクを塗る事で、影とカラーを一気に入れる事も出来る。
この時に、クイックシェイドインクで合う色がない場合は、アクリルカラーをクイックシェイドインクを混ぜて好みの色にして塗ることも出来るぞ。
金属色でベースコートした上にクイックシェイドインクを塗ると一気にリアルさが増すのでオススメだ。
そのときに使うクイックシェイドインクを色々変えると面白いぞ。
プレートメイルメタルなどの銀色には、塗るのはダークトーンなどの黒系だけではなく、青系のブルートーンや緑系のグリーントーン、赤系のレッドトーンなどを使うのも面白い。
より手早くミニチュアをペイントしたいのであれば、クイックシェイドインクとアーミーペインターの他の色を混ぜて使用するのもオススメ。
アーミーペインターの塗料は、クイックシェイドインクと他のウォーペイントのように粘度が違う塗料も問題なく混ぜる事が出来るぞ。
こうすることによって、一度のペイントで色をのせつつ影の部分は暗くなるという一石二鳥のペイントが可能だ。
ペイントテクニックのドライブラシを活用すると凹凸のペイントが簡単に手早く行う事が出来る。
ドライブラシとは、筆に塗料をつけてから、キッチンペーパーなどに擦りつけるようにして塗料を拭き取ることで、凸部分だけに色が残るテクニックだ。この時、筆は円を描くように動かしたり、ミニチュアの凹みに対して垂直に筆を動かそう。こうすることで凹みの奥には色がつかず、凸部にのみ色が残るようになるぞ。
ドライブラシは専用の筆を使うとやりやすい。ミニチュアに擦りつけるように使うのでコシが強い毛を持つ筆でないとやりづらいのだ。
クイックシェイドインクを塗った場所に、上からベースコートで塗った色と同じ色か、少し明るい色でドライブラシをしてみよう。
こうすることで、暗い影になる部分はそのまま暗い色が残り、盛り上がって光が当たる部分は明るくなる。
徐々に使う色を明るくしながら、ドライブラシをかける範囲を狭めていくことでより立体感を増したペイントに出来るぞ。
ハイライトとはシェイドと対照的に凸がある場所に明るい色を上から塗るペイント方法だ。
より立体的な仕上がりになるぞ。
例えばベースにインクでシェイドした後に、二段階でハイライトを施すなどすると、シェイドした場所が一段暗く、ベースの部分はそのまま、ハイライト部分が一段明るい部分と、もう一段階明るい部分、合計で四段階のトーンでミニチュアに立体感が出るぞ。