ウォーハンマー40,000において最大の悪役である軍勢。それが〈渾沌 〉の軍勢である。
この軍勢には、〈歪み〉から現れた邪悪なデーモンだけでなく、〈帝国〉を裏切り渾沌神に下ったかつての<戦闘者>の姿もある。ケイオスには大まかに分けて4つの勢力がある。〈血の神:コーン〉〈運命の設計者:ティーンチ〉〈疫病の神:ナーグル〉そして〈昏き貴公子:スラーネッシュ〉だ。彼はケイオスの軍勢として共に戦う事もあるが、最終的には自らの信仰する神のため、他の神を信奉するケイオスの軍勢にも敵対する。渾沌の神々は〈歪み〉の中で、絶えず互いに争っているのだ。
彼らは〈大逆者 〉と呼ばれる堕落した英雄であり、かつてのスペースマリーンだ。
暗黒神から力を与えると約束されて裏切った彼らは人類の最大の脅威だ。
激しい憎悪を宿した厄災の代理戦士たちは、かつて自らが守ると誓った帝国の滅亡のみを望んでいる。
彼らはスペースマリーンだった時のアーマーに身をまとっているが、もはや中身は別物に変化している。角や棘から内側からアーマーを突き破り、デーモンの魂はアーマーを変質させて装着者とそれを融合させる。
ケイオス・スペースマリーンたちの裏切りの理由は様々だ。
だがその根底にあるのは、神たる〈皇帝陛下〉への不信だ。
堕落せし宗家が戦場に赴くと、金属の咆哮と雷鳴の如き足音が大地を揺るがす。
渾沌の戦士たちはいずれも見上げるほど巨大な破壊兵器であり、その大きさに見合った強力な兵器を帯びている。
ルーンが刻まれし甲殻の中に坐するは堕ちし貴人。
〈歪み〉の力によって堕落した騎士たちの末裔である。
己が甲冑と神経接続されることで、彼ら着装者は自らの版図を広げ、暗黒神に奉仕するための戦役を繰り広げるのだ。
一体の渾沌の騎士でさえも戦車部隊を容易に殲滅するほどの力を有しており、彼らが邪悪なる目的のために協力して歩むようなことがあれば、星系全体がその前に屈するだろう。
サウザンド・サンの堕落は他の何者よりも古くから始まっていた。
第一次創設兵団の中でも、サウザンド・サンは多くのサイカーによる秘儀団を擁していた。
彼らの総主長「赤きマグナス」は強力なサイキック能力を持つ巨人であり、かの〈大征戦〉の折、彼は迫りつつある危機を超自然的な力を用いて皇帝に警告しようとした。
しかし忠誠心から行なったマグナスのこの試みは、ホルスの裏切りによって歪められ、〈皇帝〉はサウザンド・サン兵団のサイキックの秘儀を自らへの裏切りと定め、スペースウルフ兵団による懲罰を命じたのだ。
彼らは望まぬ戦争へと巻き込まれ、サウザンド・サンは自らを救うためティーンチ神の加護を求めざるを得なかった。
彼ら異端の〈戦闘者 〉たちは疫病を司る神ナーグルの不浄なる恩寵を広める。
痛みや苦しみなどという概念は彼らには存在せず、恐怖などという馬鹿げた概念もとうに失われて久しい。
デスガードの戦士たちはほとんどあらゆる負傷を耐え抜き、戦いを続けることができる。
たとえ腕が斬り落とされ、腹から臓物がこぼれ落ち、あるいは炎によって屍肉が炭化しようとも何ら影響を受けることはない。
多くの敵はプラズマ兵器や対戦車火器の一斉射でプレーグマリーンを倒そうと試みるが、こうした兵器を使用したとしても確実な成功の見込みはない。
デスガードは自身の恐るべき耐久力を利用し、血みどろの消耗戦に敵を引きずり込む。
そして至近距離での痛烈なる射撃戦によって敵を次々に刈り取っていくのだ。